兵庫県西宮市で運営されている「Physical Harmonie(フィジカルアルモニー)」は、2025年11月で設立から満7年を迎えました。

同施設では、病院でのリハビリを終えられた後も、生活期における支援を必要とされる方を中心に、患者様の生活や人生に寄り添ったリハビリテーションを提供しています。

今回は院長を務める大脇 毅先生に、LIFESCAPES BMIを導入した背景、臨床で感じていることについてお話を伺いました。

退院後の患者様に長く寄り添ってリハビリを提供したいと開設

まず、どのような想いから「Physical Harmonie(フィジカルアルモニー)」を設立されたのかをお聞かせください。

大脇先生:病院へ入職した1年目から、理学療法士として専門性を高め、将来的には自分なりの形でリハビリに関わり続けたいという思いを持っていました。
そのため、技術を磨く目的で勉強会などにも積極的に参加していました。

一方で病院では、医療制度やチーム医療の役割分担の中で、限られた期間や条件の中でリハビリを行う必要があり、「もっと継続的に関わりたい」と感じる場面もありました。

また、病院の枠組みでは対応が難しい生活期ならではの課題に直面することもあり、「退院後も、より長い視点で患者様の生活に寄り添える場所をつくりたい」と考え、当院を開設しました。

患者様一人ひとりの生活に合わせたリハビリを提供

現在、フィジカルアルモニー様ではどのようなリハビリテーションを行っていますか?

大脇先生:患者様一人ひとりのお悩みや目標に応じたリハビリを行っています。たとえば、「家族に迷惑をかけずに元気に過ごしたい」「趣味を楽しむために、痛みを軽減したい」といったご相談が多いですね。

また、神経変性疾患や脳卒中後遺症など、退院後の生活に不安を感じておられる方や、継続的なリハビリを希望される方にも対応しています。

当施設では、生涯にわたり信頼関係を築きながら支援できるパートナーでありたいという考えを大切にしています。
その実現のため、必要に応じてさまざまな機器も導入しています。

LIFESCAPES BMIについても、エビデンスに基づいたリハビリを補完する選択肢の一つとして有用だと感じ、導入を決めました。

脳波を手がかりに、正しい運動イメージを共有できる

実際にBMIを使用したリハビリを行ってみて、従来のアプローチと比べてどのように感じましたか?

大脇先生:運動麻痺に対するリハビリでは、患者様が「どのような運動イメージを持っているか」を把握することが難しいと感じる場面が多くありました。

運動しようとしていても、実際には運動のイメージがうまく作れていないケースも少なくありません。
その点でLIFESCAPES BMIは、脳波を確認しながら、患者様が正しく運動をイメージできているかをその場で確認できる点が大きな特徴だと感じています。

脳波を通して運動イメージの状態を共有できることで、患者様自身も「今のイメージで合っている」という感覚を持ちやすくなります。その結果、正しい運動イメージを共有しながら反復練習を行える環境が整ったと感じています。

手指のリハビリにおいては、運動イメージの形成が重要なケースでは、有効な選択肢の一つとして提案しています。

導入・運用面での印象

技術的な操作や運用において不安や難しさはありましたか?

大脇先生:操作自体はシンプルで、導入時に大きな戸惑いはありませんでした。
脳波の見方については学習が必要ですが、LIFESCAPES社のサポート体制が整っているため、安心して取り組むことができました。

一方で、「どのくらいの期間、どの頻度で使用するか」といった点については、患者様の生活状況やご負担も考慮しながら、その都度一緒に検討していく必要があると感じています。

変化を実感された患者様のエピソード

LIFESCAPES BMIを使ったリハビリで印象に残っていることはありますか?

大脇先生:母指の動きが出にくかった患者様にLIFESCAPES BMIを用いたトレーニングを行ったところ、発症から数年経過していたにもかかわらず、数ヵ月の継続でご本人が変化を実感されました。

また、痙縮の影響で細かな手指操作が不安定だった患者様が、LIFESCAPES BMIを用いたあとに、動作の安定性を感じられるようになったケースもあります。

これらの経験から、LIFESCAPES BMIは、既存のリハビリを補完し、患者様の運動への取り組み方に新たな気づきをもたらす機器の一つだと感じています。

生涯信頼できるセラピストとの出会える場を目指して

今後、フィジカルアルモニーを、どのような施設にしていきたいですか?

大脇先生:当院を、患者様が長く安心して通える場所にしたいと考えています。
将来的には、理念を共有できる仲間とともに、体制を整えていきたいですね。

事業が成長すれば、より多様な選択肢を提供できる環境が整うと考えています。その中で、患者様一人ひとりに合ったリハビリを継続的に提供できる施設を目指しています。

日本全国どこにお住まいでも、退院後の生活期に安心して相談できる場所の一つとして認識していただける存在になれたら嬉しいです。

ありがとうございました。

Physical Harmonie(フィジカルアルモニー)の各種取り組みについては下記からご確認ください。

Physical Harmonie(フィジカルアルモニー) HP
https://physical-harmonie.net/