お客様の紹介
「脳梗塞リハ×トレベース FULL SMILE」は、脳卒中後遺症やパーキンソン病などの神経疾患・さらには整形疾患に対する専門的なリハビリを提供する自費リハビリ施設として、2023年8月に開設されました。
川平法(促通反復療法)やLSVT BIGといった専門的なアプローチを軸に、兵庫県を拠点に活動しています。
今回は、「FULL SMILE」を立ち上げた代表の足立尚久先生に、自費リハビリへの想いや、BMIの活用についてお話を伺いました。
訪問看護の現場にて、重度の麻痺のある脳卒中の患者様やパーキンソン病などの進行性の疾患を持つ患者様と接する中で、「自分に何ができるのか」と悩んだのが最初のきっかけです。
そんな中で出会ったのが川平法です。NHKで放送された番組をきっかけに川平法の存在を知り、先輩から詳しく教えてもらいました。熊本で開催された研修会に参加し、手応えを感じた後は、霧島リハビリテーションセンターや川平先端リハラボで一定期間川平和美先生に学ばせて頂きました。
また、比較的若い患者様から「介護保険内のリハビリだけでは足りない。もっと良くなりたい」という声をいただくこともあり、既存の枠組みに対する課題も感じていました。
当時はまだ自費リハビリという分野自体がほとんど存在しませんでしたが、川平法などの治療手法を活かせば自分でも自費リハビリという形で患者様の力になるかもしれないと思い、最初は副業という形で自費リハビリの提供を始めたのが、FULL SMILE立ち上げの原点になりました。
正直、悩みばかりでした。
特に大きかったのは、医療保険や介護保険の枠組みの中で働いていた時とは異なり、「自費でお金をいただいて、それに見合う価値を提供できるのか」という不安が尽きなかったことです。
また、いかに優れた手法や機器であっても患者様に届かなければ意味がありませんから、そこが課題でした。
病院や介護保険施設では、病院間の紹介などで患者様がある程度コンスタントに転院されてきますが、患者様との接点をゼロから作っていく必要があります。どのようにアプローチすればリハビリを必要としている方に知っていただけるかは大きな課題です。
一方で、川平法やLSVT BIGという専門性の高いアプローチによって、一度体験していただいた患者様の多くがそのまま継続してくださっています。
患者様が納得されたうえでご自身からお申し込みをいただくスタンスを貫いておりますが、多くの方に継続していただいているのは非常にありがたいと感じています。
主に、脳卒中やパーキンソン病といった中枢神経系の疾患と整形外科系を半々くらいで行っています。整形の方は、以前の関係性や紹介から来られるケースが多いですね。
中枢神経疾患のアプローチとしては、川平法、LSVT-BIGを取り入れています。
川平法は、狙った神経路を選択的に活性化し、正しい運動イメージも活用する。その繰り返しの中で神経回路の再建・強化を目指します。
川平法を関西で早くから掲げてきた施設として、この治療法を求めて問い合わせをいただくことも多く、施設の大きな強みの一つになっています。
LSVT BIGは、パーキンソン病の運動障害に対するアプローチの一つです。患者様の急速な進行を目の当たりにした経験から、何かいいアプローチがないかなと調べているうちにたどりつきました。
現在は、この2つのアプローチを中心としつつ、ニーズに合わせて幅広い対応を行っています。
BMIを知ったきっかけは、LIFESCAPESが開催する無料オンラインセミナーへの参加です。患者様への身体的負担が少なく副作用もない新しいリハビリの可能性として、強く関心を持ちました。
また、重度の対象に効果があるという報告があることも非常に魅力に感じています。従来のアプローチでは、筋収縮がみられないような重度の患者様にはなかなか効果が出にくいことがあります。そういった患者様に対する新しいアプローチとして関心をもち、デモ体験をしてみたいと思いました。
デモ体験で最も印象を受けたのが、運動イメージの可視化という点でした。
川平法では、脳は経験した事、実際に行った事を覚えるという考え方ですから、「誤りなき学習」をいかに効率的に行うかという点で、正しい運動をイメージしてもらうことが重要なプロセスです。しかし実際に患者様がどれだけ的確にイメージできているかは 、これまでセラピスト側の主観的な判断に頼るしかありませんでした。
BMIを使うことで、今この瞬間イメージできているのか、できていないのかがタブレットの画面上で具現化され、患者様とセラピストが同じ情報を共有できるようになります。その体験がBMI導入の大きな決め手になりました。
まだ症例数や実施回数が限られているため、断定的なことは言えませんが、相性は非常にいいと感じています。
川平法は、運動野の活動を最大限高め、狙った神経路を適切に発火させる事で随意運動を促進します。 そのためには、脳内で正しい運動パターンや実際の随意運動を何度も反復し、神経回路を強化していくことが重要になります。BMIを活用してあらかじめ運動野が正しく活性化している状態を確認・準備したうえで川平法に移行することで、より効果的な神経促通が期待できると考えています。
いわば、川平法の効果を高めるためのプレコンディショニングとしてBMIを位置づけるイメージです。
BMI単体でも効果が報告されていますが、川平法などのアプローチと組み合わせて行うことで、より脳の可塑性を促進できる可能性があると思います。
将来的には、パーキンソン病が進行した際に見られる指の開きの悪化に対してもBMIの活用を試みたいと考えています。パーキンソン病の患者様は認知機能が比較的保たれている方も多く、運動イメージと実際の動きの乖離を脳波で把握しフィードバックすることで、新たな可能性が開けるのではないかと期待しています。
脳梗塞リハ×トレベース FULL SMILEの各種取り組みについては下記からご確認ください。
脳梗塞リハ×トレベース FULL SMILE HP
https://fullsmile-kobe.com/
