去る2025年9月、私たちは「Industry Co-Creation®️ (ICC)サミット KYOTO 2025」において、「REALTECH CATAPULT(リアルテック・カタパルト)」での優勝、そして「デザイン&イノベーション アワード」2位入賞という、大変光栄な評価をいただきました。

この度の受賞は、私たちのビジョンが社会に認められた証であると同時に、これから私たちが進むべき道を力強く照らす光であると感じています。

本記事では、私たちのチームを代表し、取締役CSOの林 正彬が、この度の快挙の裏にあるLIFESCAPESの原点、そして私たちが描く医療の未来について、インタビュー形式でお話しします。

すべての始まり:LIFESCAPESの原点にある想い

インタビュアー: この度は、「REALTECH CATAPULT」優勝、誠におめでとうございます。まずは、林さんがLIFESCAPESという船を漕ぎ出すに至った、その原点についてお聞かせいただけますでしょうか。

: ありがとうございます。私たちの事業の根幹には、医療現場で日々感じてきた強い課題意識があります。「テクノロジーがあれば、もっと助けになれる人がいるのではないか」「既存の仕組みでは手が届かない領域に、光を当てたい」という想いが、すべての始まりでした。

インタビュアー: その課題意識というのは、具体的にどのようなものだったのでしょうか。

林: 医療の現場では、献身的な治療やリハビリが行われている一方で、現在の医療技術ではどうしても越えられない壁が存在します。最新の研究では新しい治療の可能性が示されているのに、それがまだ現場に届けられていない。このギャップによって、本来であればもっと良くなるはずの患者さんがいる。この現状を変えたいという強い想いが、私たちの原動力です。

インタビュアー: まさに、その強い想いが事業の推進力になっているのですね。

林: はい。目の前で起きている課題を、誰かが解決するのを待つのではなく、自分たちの手で未来を切り拓きたい。その一心で、このLIFESCAPESの事業に取り組んでいます。

私たちの想いが届いた日:ICCサミット優勝までの軌跡

インタビュアー: 今回のICCサミットは、研究開発型ベンチャー8社が競い合う、非常にレベルの高い場だったと伺っています。その中での優勝、格別な思いがあったのではないでしょうか。

林: 今回参加して改めて感じたのですが、ICCサミットは、数あるスタートアップのカンファレンスの中でも、比較にならないほど熱量が本当に高い。「ガチなイベント」なんです。だからこそ、私たちの想いを本気でぶつけなければ、誰の心にも響かないだろうと覚悟を決めていました。生半可な気持ちでは、あの場の熱気に飲み込まれてしまうと感じていましたね。

インタビュアー: プレゼンテーションのテーマは「Brain-Machine Interface技術による『治ることを諦めない』世界の実現」でした。このテーマに込められた想いを教えてください。

林: 私たちが開発するBMI技術は、脳の可塑性を引き出し、従来のリハビリでは回復が困難だった重度の麻痺症状にも、改善の可能性をもたらします。この技術の核心は、「治ることを諦めない」という患者さん自身の意志を、テクノロジーの力で支えることにあります。私たちの挑戦は、単なる技術開発ではありません。患者さんとそのご家族に、希望を届けるための挑戦なのです。

インタビュアー: その想いが、多くの審査員や聴衆の心を動かしたのですね。

林: そうであれば、これ以上嬉しいことはありません。技術的な話だけでなく、私たちが「なぜこの事業をやるのか」という根源的な想いを伝えることに、最も心を砕きました。社内外の様々な方からフィードバックをもらい、「本当に伝えたいことは何か」「どの言葉なら響くか」を突き詰めていきました。最終的には、技術の優位性よりも、私たちが解決したい課題の大きさ、そしてそこにかける情熱をストレートに伝えることを選びました。

この挑戦を、共に:未来の仲間たちへ

インタビュアー: LIFESCAPESの挑戦を加速させるためには、新たな仲間が必要不可欠かと思います。どのような情熱を持った方と、共に取り組みたいとお考えですか?

林: そうですね。自分の成長や利益を追求する姿勢はもちろん大切ですが、それ以上に、「誰かの役に立ちたい」「自分のスキルを社会に還元したい」という強い想いを持っている方と、ぜひ一緒に働きたいです。ベクトルが自分にばかり向いている人は、私たちの事業が持つ困難さに耐えられないかもしれません。私たちの事業は、決して楽な道のりではありません。だからこそ、その根源的な想いが、困難を乗り越える力になると信じています。

インタビュアー: 医療分野の専門的な知識は、応募の際に必須となるのでしょうか?

林: いいえ、そんなことはありません。もちろんポジションにもよりますが、医療的な知識が求められる職種は限られています。それよりも、それぞれの分野で培ってこられた専門性や、新しい価値を創造したいという情熱を私たちは求めています。金融、IT、製造業など、全く異なる領域で培われた視点やスキルが、医療の世界に新しい風を吹き込むことは少なくありません。多様なバックグラウンドを持つ仲間が集まることで、これまでにないイノベーションが生まれると確信しています。

インタビュアー: 本日は、熱いお話をありがとうございました。最後に、この記事を読んでくださっている皆様へメッセージをお願いします。

林: 最後までお読みいただき、ありがとうございます。私たちの挑戦は、まだ始まったばかりです。今回の受賞を大きな励みに、「一人でも多くの命を救う」というミッションの実現に向けて、チーム一丸となって邁進してまいります。
もし、私たちのビジョンに少しでも共感していただけましたら、ぜひ一度お話しませんか。あなたの力が、医療の未来を大きく変えるかもしれません。未来の医療を、共に創っていきましょう。

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